第42回秋の小岩井モデル撮影会 入賞作品
審査員 太田信子 全日本写真連盟関東本部委員
<総評>
毎年十月第一日曜日に開催される「第42回小岩井秋のモデル撮影会」は令和元年十月六日に行われました。長く続けられていることを関係諸機関の皆さまに感謝いたします。撮影会は関東本部委員太田信子と同小川文が講師を務めました。岩手県内外からたくさんの写真愛好家が集まり、秋晴れのもと新しい撮影方法を取り入れた熱気溢れる撮影会となりました。今年の写真コンテスト応募作品は、撮影や自家印刷技術向上に努力されたものが集まり、ことに上位受賞者の作品は高レベルで、写真界の活性化につながりました。完成度の高い応募作品を審査する側も真剣でした。どの写真も表現豊かであり審査員の心を掴みました。
最優秀賞 小野寺幹男「嬉しさ一杯」
秋花が植えられているプランターの後ろで、二人が花束をもち、飛び跳ねて、再会の喜びを表現してる瞬間を見事に捉えた。自家印刷に努力のあとがみられ、最優秀賞にふさわしい作品となった。
朝日新聞社賞 及川茂輝「秋の陽に想う」
黒い背景に大輪のヒマワリのある傘のなかに女性を配し、夏から秋へ移行する日差しのなかで何を想うのでしょうか。
全日本写真連盟賞 工藤卓美「秋日和」
花で顔を隠したモデルと連れのモデル二人を右に置き、画面の大半を水上ハムスターで占めた。中で遊んでいる赤いシャツを着た子供が空中に浮いている。インパクトの強い作品である。
小岩井農場賞 高橋匠「高い、高い」
二人が犬と戯れている一瞬を見事に捉えた。子供に高い高いをするように犬を高く持ち上げ、二人の視線の先に犬がいるのがとても良い。
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