盛岡支部5月例会 第1席 「ライバル」平賀 徳子 (花巻市)

講評 関東本部副委員 工藤卓美

 花魁道中のイベントの中、普段は仲の良い地元の友達同士なのでしょうが、花魁衣装を見に纏うことで何気ないワンシーンですがお互いを探り合う花魁達を想像させます。この場はこの表情で正解だったでしょう。タイトルによる作者のストーリーの見せ方が良いです。



盛岡支部4月例会 第1席 「春彼岸」北井崎 昇 (盛岡市)

講評 関東本部副委員 工藤卓美

 東北地域であればとても早咲きの桜でしょうか?見事に咲き誇る花の中、一人の女性が奥の本堂へ向かうシーン。彼岸ということで故人を偲ぶため女性はこの道を歩いているのでしょう。被写体を強調するよう本堂の中を暗くしたことにより情緒のある作品に仕上がっています。



盛岡支部3月例会 第1席 「爪痕」和田桂一 (大船渡市)

講評 関東本部副委員 工藤卓美

 山林火災で甚大な被害を受けた大船渡市、作者自身も辛く長い避難生活を余儀なくされたとの事。日を増すごとに広がる被害、消火のため毎日飛び交うヘリを見上げながら1日でも早く鎮火を願う作者の気持ちが伝わってきます。辛い中でもしっかり記録に残る作品を撮った作者にエールを送ります。


盛岡支部2月例会 第1席 「育休」佐々木嘉久 (八幡平市)

講評 関東本部副委員 工藤卓美

 育休を取る父親が増えてきた今の時代ならではの写真です。お互いに目線が合っていないところが、まだまだ子育てに不慣れなパパを感じさせ面白さがあります。これから子育てを頑張るパパにエールを送ります。


盛岡支部1月例会 第1席 「別れの時」山口 究 (盛岡市)

講評 関東本部副委員 工藤卓美

 大切な家族とのお別れのシーン、見送られる二人のお互いを気遣う気持ちが支え合う手によってよく伝わります。ドラマを感じさせる構図、シャッターチャンスともに申し分ない作品です。


盛岡支部12月例会 第1席 「黄炎」北井崎昇 (盛岡市)

講評 関東本部委員 小川文男

 道路の真ん中に残されて、今日しかないと紅葉した古木、その下に居る一人の小さな人との対比が魅力的です。カラーバランスも 申し分ありません。


審査員 
山下健二 全日本写真連盟関東本部委員
工藤卓美 全日本写真連盟関東本部福委員
総応募者数  :  28名 
総作品点数 :  135点


審査日 2024年12月14日
<総評> 山下健二 全日本写真連盟関東本部委員

今回で47回目の撮影会を無事に終える事でき、また県内外から大勢の方々が和やかで
雰囲気の良い中、撮影を楽しんでいる姿を拝見し安堵致しました。
当日は時々日が差す薄曇り空、明暗差の変化で苦戦するシーンが多かったのではないかと感じておりました。作品は全体的にフォーカスの甘さが目立ち、同シーンの作品比較では小さなピンボケが大きな差となり、それが第一審査の決め手となる場面もありました。また、色調についてもだいぶ悩まれた方が多く、色がうまく出せず入賞を逃した作品も少なくありませんでした。
今後も初心者からベテランまで、どなたでも楽しめて撮影技術・印刷技術がレベルアップできる撮影会を継続したいと考えております。
会場へ足を運んで頂きました皆様にお礼を申し上げます。ありがとうございました。


最優秀賞     

「君に花束を」 佐々木和也 奥州市


 素敵な瞬間を切り取った写真です。自然光がモデルさんの髪や花束を柔らかく照らし弱い陽射しがモデルさんを包み込んでるような素晴らしい瞬間です。この美しい雰囲気を大切に素敵な作品を今後も楽しみにしております。


朝日新聞社賞   
「秋の愁い」 佐々木嘉久 八幡平市


 とても美しい構図の写真です。フレームの使い方が素晴らしいです。窓枠が自然な枠として働き、モデルさんの視線先に集中させると同時に、赤い実とのコントラストも印象的です。この写真の静けさとストーリー性を大切に、今後も素敵な作品を期待しています。 


全日本写真連盟賞 
「異次元」  工藤滉大 盛岡市


 この写真はとても大胆で印象的なアングルです。斜めの構図を採用することで、力強さ、シーンにダイナミズムを与えていることです。また、反面モデルさんの腕の位置が、硬いレンガと金属の落ち着いた背景を優雅な空間に変えてる写真だと思います。これからも、この大胆な視点で撮影を楽しんでください。


小岩井農場賞   
「シャボン玉舞う」 田口良徳  秋田県由利本荘市


 モデルさんたちのポーズと表情がリラックスしていて、自然な温かさを伝えています。また、看板や芝生の緑がフレーム内で適切に配置され、写真全体の構成に安定感があります。特に、 モデルさんたちの赤系色衣装が背景の緑色と美しい対比を生み出しており、視覚的に非常に  効果的な作品に仕上がっています。毎回、撮影会での作品を拝見させて頂ければと思います。


優秀賞(3点)

「小雨のまきば散歩」尾形勇吉 花巻市

「琥珀色の時の狭間」長谷川潤 宮城県仙台市


「女神の音色」山口究 盛岡市


盛岡支部11月例会 第1席 「一休み」佐々木嘉久 (八幡平市)

講評 関東本部委員 小川文男

 少女達が祭りの合間に休憩しているシーン、斜めになっている石の手すりが写真を引き立てている。横を向いたり、あくびをしている少女も効果的に配置されている。こういう瞬間がスナップの醍醐味でしょう。画角、色調ともに優れた作品です。

盛岡支部10月例会 第1席 「見送りの涙」 和田桂一 (大船渡市)

講評 関東本部委員 小川文男

 大好きな家族や友人とのお別れでしょうか?悲しむ少女を雰囲気良くとらえられています。写真の上下に少し余裕がないので、思い切って寄るか、少女の前の空間を少し広く撮るなど、工夫をするとなお良い写真になるでしょう。



盛岡支部9月例会 第1席 「高原の夏」 北井崎 昇 (盛岡市)

講評 関東本部委員 小川文男

 広大な、ひまわり達を眺めていると、ここに住みたいと思ったり。ひまわりに囲まれて死んでもいいと思ったり、夢の世界へと 引込まれていきそうになります。



盛岡支部8月例会 第1席 「心を洗う」 工藤卓美 (盛岡市)


講評 関東本部委員 小川文男

 今年の夏の異常気温続きで、水辺は何処も多賑わい。涼を求めると共に、心の中まで、洗浄してくれる喜びを味わっている。 まだらな陽光の点在が実に美しい。 この夏の水の冷たさは、生涯心に残り続けることでしょう。


盛岡支部7月例会 第1席 「牛しゃの朝」3枚組 工藤滉大 (盛岡市)

講評 関東本部委員 小川文男

 早朝牛舎で子牛が生れた。雑然とした牛舎は薄暗く、被字体はアップぎみで力強い。 牛舎の中は、牛の息づかいと、生命力でいっぱいだ。