第44回秋の小岩井モデル撮影会 入賞作品
審査員 太田信子 全日本写真連盟関東本部委員
＜総評＞
毎年10月第1日曜日に開催される全日本写真連盟岩手県本部主催「秋の小岩井モデル撮影会」は今年で第44回目をむかえ、令和3年10月3日に実施されました。44年もの長きにわたり継続できたことは、関係諸機関の皆さまのご尽力によるものと深く感謝いたします。昨年の第43回撮影会はコロナでやむなく中止となりました。今年は待ちに待った第44回撮影会。講師は全日本写真連盟関東本部委員太田信子と同小川文男の２名です。秋晴れの小岩井農場に岩手県内外からたくさんの写真愛好家が集まり、新しい撮影方法を取り入れた熱気溢れる撮影会を行いました。写真コンテスト応募作品は予想を遙かに超えた秀逸なものばかりでした。工夫を凝らした撮影や自家印刷技術の向上に努力された作品がたくさん集まり、完成度の高い応募作品を厳正に審査する側も真剣でした。どの作品も表現豊かであり、審査員の心を掴みました。
最優秀賞 和田桂一「小岩井の空に飛ぶ傘」
秋の青空、白雲、澄み切った空気のなか、日傘を空に飛ばした瞬間を見事に撮影されました。二人のモデルさんの表情も良いですね。牧草を食む馬たちが作品のなかに配置良く収まり、小岩井農場ののどかな風景に一役かっています。最優秀賞にふさわしい作品となりました。
朝日新聞社賞 及川茂輝「ハイテンション」
髪を乱しながらジャンプした二人のモデルさん。黒いズボンとブーツ姿の足のフォルムがそれぞれ異なっているところが面白いですね。良い瞬間を捉えました。
全日本写真連盟賞 工藤卓美「Welcome to KOIWAI」
ブーケを持って微笑むモデルさん。前面にシャボン玉が見え、背景はサッカーを楽しむ子供２人と親子連れを暈かして撮影されました。作者の感性が光ります。
小岩井農場賞 板垣弘清「緊張の一瞬」
自家印刷と撮影技術が見事な作品ですね。モデルさんの両目にキャッチライトを入れ、表情を引立てています。カボチャを空中にぽ～んと飛ばす瞬間を見事に撮影されました。
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